介護職が注意したい職業病

介護職は意外と肉体労働的な側面があります。大の大人である高齢者の介助をするので、体に大きな負担がかかる仕事だからです。この為、介護職の仕事を続けていると、職業病に見舞われる可能性があるので体調管理に注意しないといけません。

特に代表的な介護職の職業病として、腰痛があります。令和3年の厚生労働省が発表した「業務上疾病発生状況等調査」をみると、介護を含めた保健衛生業界では、仕事中のけがで4日以上休業した事例は2,187件ありました。その中で、腰痛が2,066件とそのほとんどを占めています。また、同じく厚生労働省の「介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について」で、「身体的負担が大きい(腰痛や体力に不安がある)」とした介護職員は全体の3割近くとなり、多くの人が身体的な不安を抱えていることがわかります。

腰痛対策として、ストレッチをするのがおすすめです。特別道具も必要ないですし、広いスペースも必要ありません。手すりを使ったストレッチは仕事中でも簡単にできます。手すりに片方の手を添えて、もう片方の手を使って足首を持ちます。そして、お尻をつけるような感じでストレッチしましょう。伸びをつけると気持ちいいでしょう。リフレッシュ効果なども期待できるので、仕事中の気分転換にもおすすめです。

あと介護職の職業病として、不眠もあります。特に入所施設で勤務している介護職は、ローテーション制で日勤や夜勤を交互に担当する形になります。慢性的な時差ボケの状況に陥って、なかなか眠れなくなることがあるので注意しましょう。