どんな職場や職業にも、その職業ならではの悩みがあります。特に連携したチーム作業や突発的な忙しさがある介護職には、人間関係や仕事関係由来の悩みが生じがちです。介護職によくある人間関係の悩みは、「同じシフト内で働くスタッフと軋轢ができてしまい、コミュニケーションが取れない」「上司・先輩が厳しくて相談できない、辞めたい」といった内容です。介護職は利用者にもその家族にも気を使う職業であり、スタッフ間ではその反動でギスギスとした対応になりがちです。また、万人が優しい先輩・上司であるとも限りません。

仕事や生活に支障が出るレベルで不自由さを感じる場合、別の事業所に移る、管理者に相談してシフトをずらすなどの方法もあります。また、厳しい人こそ仕事ぶりに尊敬できる点を見つけることで、印象が変わることもあります。自己の尊厳が壊れない範囲において、相手を知ろうとすることも大切です。

介護職によくある仕事上の悩みは、「人手不足で休憩が取れない」「資格がないのに医療行為をやらされる」ことです。休憩が取れない、休みづらい、サービス残業など人手不足は様々な仕事の悩みに繋がります。給与の面では徐々に国からの改善も進んでいますが、人手が十分になるには至っていません。

逆説的な話になりますが、「少ない人数で業務を回してしまうと、人手不足と認識されない」こともあります。事業所や管理者に無理やりに回している現状を知ってもらい、「人手を募集してください」と訴え続けましょう。また、サービス残業や資格のない医療行為はそもそも違法です。常態化している職場は見切りをつけ、転職がおすすめです。